ただ罰してくれ


 鋭利なものでどうか刺してくれ
 何事もなく歩くには重すぎる足を
 赦す必要すら無い無色の罪を

 中心の少し上あたりに穴が空いていると思う
 誰もが縫い合わせようとしてくれるそこに
 混色の過ぎた飴とか鞭とか詰められるのは
 君だけだ
 逃げ道を与えないで

 喉を塞ぐように紡ぐ紡ぐ上辺の言葉の檻

 突き抜けようと吐き出せるものはもう何も無いんだ
 ただ罰してくれ 誰も罪とみなさないものを

 願う瞳だけ 残して何を望もうとばらばらに
 ただ罰してくれ 無色の罪を殺してくれ

 嘘吐きだ 嘘吐きだ 綿菓子みたいな嘘は要らなかった
 真実だとしてもここから見れば嘘だった

 呑まれてしまいそうなんだ
 だからどうか
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